SONY 3F-61
概要
- AM/FM2バンドの縦型ポケットラジオです。年代的にTFM-825(J)の後継機種のようです。後にもとに戻りますが、この頃、ソニーのラジオの型番の付与ルールが大きく変わっています。
- スケールは上面につき、ポケットで操作するにはこちらのほうが使いやすそうです。デザイン的にも個人てきにはなんかかっこいい感じがします。ソリッドステート9の愛称で販売されていました。
- この後に発売されたTFM-4200と、外観はほとんど同じです。中は見てないのでわかりませんが、名称の変更だけたった感じです。TFM-4200もソリッドステート9の愛称で販売されていたようです。
- この時代のAM/FMはラジオは、生産性向上のためか開発費の削減のためかポケット、ポータブルとも高周波・中間周波部分は同じようなユニットが使われています。低周波の部分は出力に応じていろいろと設計されているようです。
- 名前に合致して、トランジスタは9石です。FMの高周波部分には2SA455x2, 他は2SC401、低周波にはゲルマニウムトランジスタ2SD64が3石使われています。
仕様
- 発売：
- 1967年(昭和42年)
- 電源：
- 単3 x 3
- トランジスタ等：
- TR x 9
- バーアンテナ：
- 58mm x 12mm x 6mm
- 操作：
- 電源SW付きボリューム、チューニングダイヤル、バンド切替SW
- 受信周波数：
-
- AM:
- 530 - 1605 kC
- FM:
- 76-90 MC
- ターミナル：
- Earphone
- 色：
- 黒
- サイズ：
- H115mm x W70mm x D35mm
- 重量：
- 255 g
- 製造：
- 日本製
- 価格：
- 8200円 (現金正価)
メンテナンス
動作は問題なくボリュームのガリだけです。ただ、金属製の電池ボックスが液漏れのため錆び錆びでした。
裏ぶたを外したところです。チューニングパネルを上面に持っていくためか、一般的な作りとことなって、基板が裏ぶた側に付いています。スピーカーは0.15W/8Ω、SONY製です。
パーツが実装されている基板が２枚ありますが、バリコンと一体になっているのがFMのフロントエンド部分、写真の上側が低周波増幅の基板です。半田面が見えているのが、中間周波増幅の基板で、ここの基板上にAM/FMの切替SWも実装されています。
この基板は中間周波増幅の基板のようです。
電池の液漏れのため、電池ボックスのさびがひどいです。
清掃のため、ケースから基板を外します。
錆びた部分は紙やすりで磨いて、銀色のペンキを塗りました。
本体ケースのこの部分は、はめ込みになっています。
ダイヤルは糸とプーリーを使ったしっかりした作りです。
糸かけ修理参考用です。(ダブルクリックで大きく開きます。)
糸かけ修理参考用です。
歪んだ絵ですが、こんな風に掛けられています。ダブルクリックで大きく開きます。
2011/11/06
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