SONY 5F-90W

概要

ソニー5F-90Wは、FM/AM2バンドのポータブルトランジスタラジオです。横型ですが正方形に近い形です。日本ではソリッドステート10という名前で販売された5F-90の海外仕様版で、FMの受信周波数が異なっていますが、その他は概ね同じです。このころ、日本向けのラジオには、型番の末尾にJが、海外向けにはWは付けられていました。
ネットを見渡した感じでは、色は黒と緑があるようです。日本人的には緑色だと思うのですが、海外のカタログではBlueとなっているようです。日本向けの5F-90は、赤があるようです。内部に金属のフレームが使用されており、しっかりした作りではありますが、かなり重いです。
使用トランジスタは、FMの高周波には2SA454, 2SA455, 電力増幅には2SC383x2が使われていますが、その他の場所は、型番の分からないトランジスタが使われています。2SA454,455はトランジスタテレビのために開発されたもので、当時としては、高周波特性の優れたトランジスタでした。

発売：

1965年(昭和40年)頃？

電源：

単2 x 3 (4.5V)

トランジスタ等：

TR 9石

操作：

電源SW付ボリューム、トーンSW(H/L)、チューニングダイヤル、ライトSW

音声出力：

バーアンテナ：

120mm

表示等：

受信周波数：

ターミナル：

Earphone, MPX-out, Aux-in

サイズ：

H110mm x W160mm x D40mm

重量：

約615g(電池別)

色：

黒、緑(青)

製造：

日本製

価格：

39.95ドル

動作問題なしです。液漏れ跡がある以外は、外観、内部ともきれいなラジオで、内部確認のみです。5F-90のページも参照ください。

コインで外すタイプのネジで裏蓋が止められています。電池ボックスの下は紙がはってあり、液漏れの跡がありますが、動作特に問題なしです。

基板の構成等は、FMフロントエンド、中間周波増幅、低周波増幅の３パートになっており、5F-90と全く同じようです。

2021/11/20