SONY ICF-305

Serial No.148035

概要

ソニーICF-305は、2009年に発売されたAM/FM2バンドのハンディポータブルラジオです。機能は基本的なものに絞ったお手軽ラジオです、円弧と直線を組み合わせた特徴のあるデザインです。

横型ラジオですが、左側は上下に、右側は前後に丸く大きく面取りされたデザインです。ポータブルサイズですが、ハンディと据置兼用の真ん中ぐらいのサイズです。電源スイッチは独立しています。
ラウンドになった部分の先端にイヤホンジャックがあったりとか、デザインです。そのため、イヤホンジャック部が別基板になっていたり、上面の部分は別の樹脂パーツをつかったりと、デザイン優先のためか、全般に凝った構造になっています。
2バンドラジオとしては、機能は必要最低限のものです。同じようなAM/FM2バンドの横型ラジオのICF-9も販売されていましたが、こちらのラジオはやや大きいです。音声出力は同じですが、スピーカーは大きなものが使用されており、躯体も大きいので音質的にはこちらに軍配が上がるのではと思います。内部の造りも大分複雑になっています。
2011年のアナログテレビ放送の終了に伴い、90-108MHzにTV1-3と記載されていたラジオは多くのラジオが、、2009年頃にモデルチェンジされてますが、このラジオもその一つです。前機種はICF-304で、FMの目盛りの表記が変更されただけで、外観・中身は同じと思われます。
音声出力はICF-9と同じですが、電池寿命は若干短くなっています。ICワンチップのラジオで、挿入実装と表面実装の違いはありますが、同じIC(CXA-1019S/M)を使っています。スピーカーのインピーダンスも表示値は同じですが、実際に測定に使用される信号でのインピーダンスは若干異なるためでしょうか。
ICは2バンドラジオで長らく使用されている、CXA-1019Sが使用されています。基板は両面で、大きなパーツは挿入実装、抵抗やセラコンは表面実装されています。

仕様

発売:

2009年 (平成21年)

電源:

単3x2 (3V)

トランジスタ等:

1 IC

音声出力:

100mW*3

バーアンテナ:

80mm

スピーカー:

66mm 8Ω*3

操作部:

電源SW付ボリューム、チューニング

表示等:

チューニングLED

受信周波数:

AM:: 535 - 1605 kHz
FM:: 76 - 108 MHz

ターミナル:

イヤホン(ミニ)

シリーズ:

サイズ:

W170 x H85 x D39mm

重量:

285g

色:

シルバー

製造:

中国製*

価格:

オープン価格*2

*本体記載、*2 商品のしおり、*3 取扱説明書、

メンテナンス

前の持ち主の方が掃除したのか、細部に汚れが残るも、全般に外観はきれいでした。内部は埃がひどく、電源スイッチの接触が不良でいい位置に調整しないとONになりませんでした。

裏面のビス3本を外すと、裏蓋は外せます。ビスの配置が右側に偏っていますが、右側のラウンドのあたりには爪がありません。左側のビスがないほうはしっかりとした爪があります。

電源スイッチは、完全密閉されておらず、洗浄剤の吹付・拭き取りで接触不良は回復しました。外観は全般に掃除されていましたが、内部はなかなかの埃です。

バリコンのギアまわりはグリースが使われていたこともあり、埃でべっとりでした。

基板はシャーシに取り付けられています。シャーシは、バンド切替SWを引っこ抜き、ビス2本外すと取れます。チューニングつまみが干渉しますので、シャーシの向かって左下の部分を持ち上げながら、下側にずらす感じで外します。

ICはCXA-1019Sです。

歯ブラシ、エアダスター、水とアルコール拭き取りで掃除し、再度組み立てました。基板を外すにはバリコンのギアの裏にあるビスを外す必要がありそうですが、ネジ止め剤がべた塗りでバリコンのギアがなかなか外せなかったので、諦めました。

カタログ情報等

製品のしおり

製品のしおり122 (2009), p64

シンプル&簡単操作。FM/AM放送対応のヨコ型ハンティーポータブルラシオ
FM/AMハンディーボータブルラジオ
ICF-305　オープン価格
付属.イヤホン、単3乾電池x2

FM/AMの2バンドラジオ
分かりやすいアナログチューナー
赤いランプでベストチューニングを確認できるチューニングインジケーター付き
吊り下げパッケージ入り

電池持続時間:約35時間(FM時)、約38時間(AM時)
大きさ:幅171X高さ872X奥行44mm
質量:約328g(乾電池含む)

2023/09/16

No.193