SONY ICF-P21

Serial No.266553

概要

ICF-P21はAM/FM2バンドの縦長のポータブルラジオです。ポケットには入りませんがコンパクトなラジオです。お手軽ラジオにラインアップされている、手ごろな価格で基本的な機能に絞ったラジオです。このラジオが発売された2009年は、デジタルチューニングが主流でしたが、この機種は廉価モデルということもあり、アナログチューニングです。
ICF-P20の後継にあたりますが、仕様に変更はなく、外観も型番と周波数表示の変更以外は同じようです。2011年のアナログテレビ放送の停波に備えてモデルチェンジされ、FMの90MHz以上のところに表示されていた1-3chが削除されています。
ソニーは、同時期にICF-9という、同じような2バンドラジオで、横型のものを販売していました。縦横の違いの他、電源スイッチが独立しているかどうかの違いはありますが、ほぼ同じ機能です。
銀色い塗装がしてあります。写真のラジオのスピーカーの黒っぽい部分は塗装が剥げてしまったみたいです。周波数スケールの部分はなぜか、ホログラムのラインが入っています。
1-ICのラジオで、CXA1019Sという1980年代から使われているICが使用されてます。比較的新しいラジオですが、小容量のコンデンサーや抵抗の一部は表面実装されていますが、ICそのものは従前の挿入実装です。基板は1990年代のICF-S10から大きくは変わっていないようです。

仕様

発売:

2009年 (平成21年)

電源:

単3x2 (3V)

トランジスタ等:

1 IC

音声出力:

100 mW

バーアンテナ:

50mm

スピーカー:

57mm*, 8Ω*, 0.2W

操作部:

チューニング、スイッチ付きボリューム、バンド切替スイッチ

表示等:

チューニングLED

受信周波数:

AM:: 530 - 1605 kHz
FM:: 76 - 108 MHz

ターミナル:

イヤフォン

シリーズ:

サイズ:

Wmm x Hmm x Dmm

重量:

色:

シルバー

製造:

中国製

価格:

オープン価格

メンテナンス

動作は問題ありませんでした。内部の清掃のみです。裏蓋をあける際に爪を折ってしまいました。まだ劣化するほど古くはないと思うので、樹脂自体にあまり弾性・強度がないような気がします。本体PSのマークがありましたので、HIPS（耐衝撃PS）かもしれません。

裏蓋を開けたところです。電池ボックス内のネジを外し、左右の中ほど（つまみの下あたり）にある爪を外す必要がありますが、後面を広げるようにするとスムーズに外れる方向です。一般的なラジオと違い、裏蓋が深くつくってあり、基板は裏蓋側についています。裏蓋を外すと、チューニングつまみと、スケール用のラックギアが外れます。

内部が結構埃が積もっていました。基本、水拭きで掃除しました。スピーカーは接着剤でしっかり留めてあり、掃除はあきらめました。

カタログ情報等

ソニーウェブサイト

https://www.sony.jp/radio/products/ICF-P21/index.html(2022/8/31)
FM/AMハンディーポータブルラジオ
ICF-P21
オープン価格

2バンド受信のお手頃ラジオ
分かりやすいアナログチューナー
赤いランプでベストチューニングを確認できる同調インジケーター付き
吊り下げパッケージ入り
ワイドFM（FM補完放送）に対応
AMラジオの番組をFM放送の周波数で聴けるので、ビルやマンションなどAM放送が入りづらい場所でもクリアな音質でAMラジオ番組を楽しめます。

2022/08/31
No. 138