SONY ICF-S18

概要

ICF-S18は、FM/AM2バンドの1-ICの横型ハンディポータブルラジオです。外観は1984年に発売されたICF-S15に大変よく似ており、ケース本体やつまみ類も同じもが使われており、後継機種のようです。"It's a sony"時代のロゴシールが貼られています。S15は韓国製でしたが、S18は日本製になっています。
本体はスクエアなデザインです。文字は大きくて見やすいです。ICF-S15と字体も同じポップで感じですが、配色はデザインは異なります。また、上面にモデルナンバーが加えられています。
基板、パーツ、フレームは、ICF-S15と同じような感じですが、ICの型番が変更になっていたり、バーアンテナが短くなっていたりとか（80㎜から60㎜へ）、いろいろ変更されています。
ICはA1019と書かれたものが使用されています。この時代に広く使用されています。基板をくりぬいて設置されているタイプです。前機種はC1303で、連番的には戻っていますが、基板に乗っている部品をみると、同じような使い方のICのようです。

仕様

発売：

1986年

電源：

単3 x 2

トランジスタ等：

1 IC

音声出力：

バーアンテナ：

約60mm

操作部：

電源スイッチ、バンド切替、ボリューム、チューニング

表示等：

チューニングLED

受信周波数：

AM:: 530 - 1605 kHz
FM:: 76-108 MHz (TV1-3)

ターミナル：

イヤホン

サイズ：

W147mm x H74mm x D29mm

重量：

198g (電池別)

色：

黒、白

製造：

日本製

価格：

円

メンテナンス

振るとカタカタ音がなりましたが、動作は特に問題ありませんでした。大きな傷はありますが、全般にきれいでした。内部確認と、内部・外部をクリーニングしました。

裏面のビスは１本だけですが、爪がしっかりはまっていて外しにくいです。つまみなどが付けられている関係で、後面は押し前面は引きの方向で、裏面左下の部分からが外しやすいように思います。カタカタなる音は、バーアンテナがしっかりはまっていませんでした。プラスチックのホルダーにはめてあるだけで、落下か何かでずれていたみたいです。

基板をくりぬいてICが設置されています。パターン面は金属のシールドが設置されています。本体は横長でスペースは十分あると思うのですが、バーアンテナは60㎜と、前モデルから更に縮小された小さいものが付けられています。コストダウンなんでしょうか。

基板と、チューニング機構は、樹脂のフレームに取り付けられいます。バリコンの軸とつまみの軸の方向が異なり、スケールもバリコンから離れているため、プーリーが45°傾いているところがあるなど、糸掛けが複雑です。

真ん中に見えるのがIC　CXA1019です。

外部に傷はあるものの、内部は結構きれいでした。フレームだけ外して、簡単に想像しました。

2021/11/05