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SONY ICF-T30

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概要

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• ICF-T30は、AM/FM２バンドの名刺サイズポケットラジオです。アナログチューニングで機能は基本的なものに絞られていますが、コンパクトな躯体ながらもスピーカー付きです。お手軽で、廉価なラジオとして、サンプル展示の必要がない、透明のプラスチックパックで販売されていました。
• 胸ポケットでの使用を主に想定しているようで、ロッドアンテナは無く、イヤフォンがアンテナを兼ねています。そのため、FMの受信時は、スピーカーで聴く場合もイヤホンを接続してたらしておく必要があります。通常のラジオはジャックにイヤホンを刺すと、スピーカーが切れますが、このラジオはスイッチでスピーカーかイヤフォンを選べるようになっています。自立しませんので、スピーカーで聴くときは、寝かせて聴くことになります。
• 型番のTはこのラジオで初めて使用されているようですが、この後継機種っぽいのICF-T45, T55Vぐらいしか使用されておらず、意味合いがよくわかりません。20年以上前に発売されたラジオですが、販売終了が遅かったのか、ソニーの公式サイトに取説がまだ(2021年現在)掲載されています。
• 1970年ぐらいまでは、ソニーのラジオの文字は基本的には英語だったような気がします。このラジオは白色の塗料で日本語表記されていますが、一方でプラスチックの本体には英語で文字入れていますので、二か国語表記です。カタログにも日本語表記がセールスポイントになっています。このラジオはワールドモデルにラインアップされており、海外での使用を前提としていたため、英語表記があるようです。
• 基盤は多くの部品が表面実装されています。見たところ、ICは2個、チップトランジスタが、後ろ側に1つ、前側に2つ使われているようです。一つは、CXA1590と読めるのですが、印刷が非常に薄くまちがっているかもしれません。AM/FM用の1チップICと思われます。大物の外付け部品は、AM用OSC,IFT,CFが一つずつ、FM用空芯コイルとCFが2つ、後はケミコンが4つと、最少化されており、コンパクトなラジオですが、基盤は割とゆったりです。
• もう一つ2305と書かれたICが使われています。データシートを見るとバッファICのようで、電源スイッチ・自動OFFに使用されているようです。この機種は電池の減り具合により、オートOFFの時間が異なるようで、電池の電圧がタイマーのベースになっているようです。

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仕様

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発売：

1998年

電源：

単4x2 (3V)

トランジスタ等：

2 IC, 3 TR

音声出力：

80 mW*

バーアンテナ：

約50mm

スピーカー

36mm*, 7.2Ω*, 0.2W

操作部：

電源スイッチ、ボリューム、チューニング、バンド切替SW、スピーカー・イヤホン切替SW

表示等：

チューニングインジケータLED

受信周波数：

MW:

530 - 1605 kHz

FM:

76 - 108 MHz (TV1-3)

ターミナル：

イヤホン兼アンテナ(2.5mm)

サイズ：

Wmm x Hmm x Dmm

重量：

g(電池別)

色：

ダークグレー

製造：

日本製

価格：

オープン価格

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メンテナンス

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液漏れと、本体にペンキのような塗料がついていました。

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カタログ情報等

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商品のしおり90　(1998/11)

FM/AM2バンド、スピーカー付き。簡単お手軽な名刺サイズラジオ
TV(1～3)・FM/AMポケッタブルラジオ
ICF-T30　オープン価格
付属：イヤーレシーバー、乾電池

• 操作が簡単なアナログチューナー
• 選局しやすいチューニングインジケーター
• オートパワーオフ機能(約90分)
• スピーカー内蔵
• 分かりやすい日本語表示
• 吊り下げパッケージ入り

電池持続時間：イヤホン 約63時間(FM時), 約82時間(AM時)

吊り下げパッケージは、よく見る、裏面が紙、表面が透明のプラスチックものです。型番のTは、吊り下げのTということはまさかないとは思いますが。

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2021/12/21