SONY ICR-S39
概要
ソニーICR-S39はAM専用のICラジオです。ポケットサイズで、基本的な機能に絞ったお手軽価格のラジオです。
- ICR-S40の後継と思われます。このシリーズは、ここから新機種ほど番号が若くなっていっているようです。使用されているICは同じです。本体は全体に丸みを帯びており、前面のに向けてやや広がっており、チューニング部分が少し膨らんだ、より曲線的になっています。
- ビス1本で裏蓋が止まっており、このビスが基板も固定しています。ICR-S40は、ビス3本でしたので、より簡略化されています。独立の電源スイッチもスイッチ付きVRに変更されています。
- チューニングつまみはバリコン直付けですが、大きなつまみを使って、チューニングスケールが広くとれるようにしています。
- シリアル番号は付いていますが、値札のシールの様な、やや安っぽい紙のシールです。SONYのラジオで、価格が明示されているものの中で、最も安価なラジオかもしれません。
- プラスチックの本体への文字入れはされていますが、ここには型番は記載されていません。金型の他機種への流用を考えてのことなのかもしれません。このラジオの販売は1996年頃だったようですが、2000年に発売された、次々機種のICR-P15は、本体は全く同じ形をしているような気がします。
- 1ICのラジオです。ICは前機種に引き続き、CXA1033が使用されています。外付け部品は、バーアンテナ、OSCコイル、IFT、セラミックフィルタと、コンデンサー類だけで、部品数は少ないです。小容量のコンデンサーは、チップタイプのものが、パターン側に表面実装されています。
仕様
- 発売:
- 1994年 (平成2年)
- 電源:
- 単3x2(3V)
- トランジスタ等:
- 1 IC
- 音声出力:
- 80 mW*
- バーアンテナ:
- 50 mm
- スピーカー:
- 57mm, 8Ω*
- 操作部:
- 電源SW付ボリューム、チューニング
- 表示等:
- 同調LED
- 受信周波数:
-
- AM:
- 530 - 1605 kHz*
- ターミナル:
- イヤホン
- シリーズ:
- -
- サイズ:
- W63mm x H113mm x D32mm
- 重量:
- 134g
- 色:
- 黒
- 製造:
- 日本製
- 価格:
- 1,600円*
メンテナンス
動作は特に問題なく、外観もまあまあきれいでした。内部の確認と簡単な掃除を行いました。
ビス1本で裏蓋は止まっています。上面は爪はありません。側面は、ボリュームとチューニングつまみの下のところにありますので、この部分に力をかけて外します。少し外しにくいです。パーツは前面パネル側に集約されています。
スピーカーは接着剤でべた付けされています。基板に電池電極が付いていますので、ケーブルはスピーカーとの接続のみになっています。ボリュームからビスにかけて、油でべとべとしており、ウェスで拭き取りました。ボリュームのガリはなかったので、外から接点洗浄剤をスプレーしたようです。
基板のパターン側です。チップコンデンサーがパターン側に実装されています。
基板の実装側です。
カタログ情報等
商品のしおり
商品のしおり79 (1995/3), p69気軽に聴ける手のひらサイズのAMハンディポータルブルラジオ
AM専用ハンディポータブルラジオ
ICR-S39 標準価格 1,600円(税別)
- AM専用で、お手頃なプライス
- 選局しやすいチューニングインジケーター
- 便利はハンドストラップ付
- 吊り下げパッケージ入り
2023/01/24