SONY ICR-S8

概要

• ソニーICR-S8は、1984年に発売されたICポケットラジオです。受信バンドはAM専用で、当時のラインアップの一番廉価なラジオです。この時代のICx-Sxxは、高感度をうたった機種につけられており、本機種も「ザ・感度。Superstar」のニックネームがつけられています。
• ボディは角張ったデザインで、スピーカーグリルもカクカク、カラーは、赤もしくは緑の差し色と黒のツートーンでモダンなデザインです。前面には透明の樹脂を使って光沢感を出してます。大きさ的には無理して小型化しておらず、非常に小さいわけでもありません。実用的なラジオとして必要十分な機能、性能だと思います。この頃使われていた、ソニーのロゴマークのシールがスピーカーに貼られています。
• ソニーは1970年代後半から廉価なラジオは香港や台湾に生産を移していましたが、IC化により部品点数が減ったためなのか、このラジオは日本製です。
• ICR-S4, ICR-S6という2つのラジオは、このラジオと外観、内部とも非常によくにています。このラジオの方が古く、ICの型番が、基盤の設計もやや複雑なので、型番からは逆になりますが、3つの中ではこのラジオが一番古そうな感じです。
• シリアル番号が付けられていませんので、はっきりとしませんが、ICの枝番等を見た感じでは、写真の2台の内、緑の方が古いようです。
• 回路的には1チップのICのラジオです。CX-845というこの頃のソニーのAMラジオよく使用されているICが使われています。9石相当で高周波増幅からパワーアンプまでカバーしており、外付け部品は、大型のコンデンサーと、バリコンやアンテナ、コイル・トランス類だけで、大変シンプルなつくりです。

仕様

発売：

1984年(昭和59年)

電源：

単3 x 2

トランジスタ等：

1IC

バーアンテナ：

約50mm

操作部：

電源SW付ボリューム、チューニング　

受信周波数：

AM:

535 - 1605 kHz

ターミナル：

Earphone

サイズ：

H110mm x W58mm x D27mm

重量：

140g（電池別）

色：

赤、緑

製造：

日本製

価格：

3,000円

メンテナンス

動作問題ありませんでした。電池ボックスのスポンジがなくなっていますが、外観もそこそこきれいで、内部確認と清掃のみ実施しました。

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メンテナンス2

動作問題ありませんでした。全体にきれいなラジオです、中もきれいで、軽く水拭き程度です。

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2021/02/22, Update: 2022/8/29