SONY SRF-R431

Serial No.

概要

ソニーSRF-R431は、名刺サイズのAM/FMラジオです。スピーカー付きで、巻き取り式のステレオイヤホンも内蔵しており、FMはステレオで聞くことができます。PLLシンセサイザー方式のデジタル選局ラジオです。

発売は2009年で、アナログTVの停波への対応としてモデルチェンジされたようです。FMステレオの2バンドラジオで、前モデルはSRF-R430と思われます。TV1-3Chが削除されてFMが108MHzまで拡張されました。108MHzまで、0.1MHzステップで受信することができますので、海外での使用や、補完放送を聞くことができます。
ラジオ日経を除くとアナログラジオ放送はAM/FMのみとなりましたので、このラジオは、デジタルチューニング、FMステレオ、スピーカー付き、イヤホン内蔵、充電対応ということで、名刺サイズとしては、短波以外なんでも入りの上位機種になります。前面はヘアライン仕上げのアルミパネルが使われており、上位機種感があります。
通勤等での使用に便利な、巻き取り式のイヤホンを内蔵しています。ただ、ソニーの巻き取りイヤホンは本体部分がどうも耐久性に欠けるようで、劣化してぼろぼろになりがちです。この機種は比較的新しいので、写真のセットはいまのところは大丈夫そうです。
電源は、単4x1ですが、NiMH電池を使うことで、充電式のラジオとして使用できます。本体の底部に接点があり、専用の充電器で本体に装着したNiMH電池を充電することができます。SRF-R431では充電セットは別売になっています。充電器・アダプター・充電池とセットになったものは、SRF-R433として販売されていました。取扱説明書は同じものになっていますので、2つのラジオは機能的には同一だと思いますが、本体前面にある機種名はそれぞれのものが記載されています。
スーパーエリアコールと呼ばれる自動プリセット機能を搭載しています。全国16の地域のラジオ局がプリセットされており、場所を選ぶだけで、受信局を一発設定できます。また、自分でプリセットすることもできます。ノイズカットは設定と兼用SWになっており、多少操作が変わっていますが（長押しでノイズカット）、液晶上にメニュー画面が表示されるため、各種設定はわかりやすくなっています。選局はジョグダイヤルで行うこともできますし、一発選局のボタン(7個)でもできます。
背面側には、東芝のラジオ用IC TA2154FNが確認できます。AM/FMのフロントエンド、IF、MPX、復調までをカバーするICで、1.5Vで動作します。FMのIFは10.7MHz, AMは450kHzで一般的な仕様です。写真のセットは。電池液漏れによる電池のプラス電極の固着がひどく、基板を外していませんでしたので、基板の前面側を確認できていませんが、パワーICとして日清紡マイクロディバイス（当時は新日本無線）のNJM2076が使われているようです。

仕様

発売:

2009年 (平成21年)

電源:

単4x1 (1.5V乾電池 or 1.2V NiMH電池)、充電スタンド(BCA-TRG2)

トランジスタ等:

3IC(?) TR

音声出力:

80mW *3

バーアンテナ:

50 mm

スピーカー:

28mm, 7.2Ω *3

操作部:

電源SW、ボリューム、チューニング、選局ボタンx7、ホールドSW、スピーカー・イヤホン切替SW、設定/ノイズカットボタン、ジョグレバー（選局、バンド切替、各種設定操作）、イヤホン巻取りレバー

表示等:

液晶ディスプレイ

受信周波数:

AM:: 531 - 1701 kHz
FM:: 76 - 108 MHz

ターミナル:

イヤホン、バッテリーチャージ

シリーズ:

サイズ:

W56 x H91 x D16 mm

重量:

59g

色:

シルバー

製造:

中国製 *1

価格:

オープン価格（9,20円@Yodobashi）

*1 本体記載 *2 商品のしおり *3取扱説明書

メンテナンス

不動品、ジャンクということで購入しました。電池ボックスの正極側が液漏れして、固形物でがちがちになっていました。水、エタノール、スクレーパ等で掃除して、紙やすりで磨いてOKとなりましたが、キャビネットから電極を外すことができず、バラバラにしての清掃は断念しました。

その他、動作は特に問題はありませんでしたが、電池の正極側が本体と固着して

液漏れは経験的には負極側の方が多いような気もしますが、正極側で激しく漏れています。金属線が真ん中に通っているだけですが、付着物で完全に見えません。

とりあえず、裏蓋をはずしました。爪も深くなく、比較的簡単に取り外せます。こちらの面に東芝のICが確認できます

本体背面側です。こちら側には、フレキ配線でつながれ巻き取りイヤホン、ジャックが実装されています。

付着物はなかなか頑固です。

いろいろ総動員して、見える範囲の付着物が取り除きましたが、電極金具はなかなか外れませんでした。

金具が固着してたため、基板は取り外しませんでした。

カタログ情報等

ソニーウェブサイト

薄さ14.3mm 質量約71gの小型・軽量ボディ。FMステレオ/AM放送が手軽に楽しめるステレオ2バンド
FMステレオ/AM　PLLシンセサイザーラジオ
SRF-R431　　オープン価格
付属：キャリングケース、乾電池

薄さ14.3mm 質量約71gの小型・軽量
FMステレオ/AM放送が楽しめるステレオ2バンド
イヤーレシーバーコード巻き取り式
一発選局できる7連ボタン
簡単操作のジョグレバー
別売充電キットBCA-TRG2KITを使えば充電式に変えられます
スーパーエリアコール機能
ワイドFM（FM補完放送）に対応

大きさ：幅55×高さ91×奥行14.3mm
質量：約71g（乾電池含む）

https://www.sony.jp/radio/products/SRF-R431/index.html (2024/4)　抜粋

2024/04/14

No.209