Sony TR-3230
概要
- AM専用のポケットラジオです。TR-35xx, TR-41xxの後継で、番号やコイルの感じからすると、TR-3250の前のモデルのようですが、TR-3250とは発売年は同じのようです。基板は同じような配置で基本的には同じ設計のようです。
- TR-3250同様、日本製ではなくなっています。返還前の香港製です。当時、あまりいいイメージではなかったように思います。廉価機種ということで、コストダウンの一環でしょうか。トランジスタも日本製では無いような型番がついています。コンデンサーも台湾Jamicon社製です。IFコイルも四角いケースではないのでメーカーは不明ですが、バリコンはミツミ製です
- 前面には金属パネルが使われいますが、塗装品ですので、結構はげてしまっています。裏ぶたもTR-3250と非常に良く似ていますが、ボリューム側の出っ張りがあり、蓋に互換はありません。何か問題があり設計が変更されたのかもしれません。
- 回路的には一般的な6石のラジオです。バリコン直付けのチューニングダイヤルで、径が小さいのでチューニングはいまいちです。
仕様
- 発売:
- 1978年(昭和53年)
- 電源:
- 単3 x 2
- トランジスタ:
- 6 TR
- 操作部:
- 電源SW付ボリューム、チューニング
- 受信周波数:
-
- AM:
- 530 - 1605 kHz
- ターミナル:
- EARPHONE
- サイズ:
- H105mm x W65mm x D30mm
- 重量:
- g
- 製造:
- 香港製
メンテナンス
前面パネルの塗装に一部はげがありますが、動作は問題ありませんでした。簡単な分解清掃のみです。
基板ははめ込みで、簡単にはずせます。分解してブラシでほこりを落としました。電池の金具は右側は短絡しそうな配置でいまいちです。
スピーカーはホットボンドのようなもので固定されていますので、取り除いて外します。磁石の部分に印字が無くて、見るからに安っぽいです。海外製と思われます。
なぜか、こんなとこに型番TR-3230がプリントされています。後継のTR-3250では無くなってしまっています。
2010/05/20