TR-716B


tr-716b外観写真 Serial No.15048
サムネイル

概要



仕様


発売:
1960年(昭和35年)
電源:
単2 x 2
トランジスタ等:
7石
操作部:
電源SW付ボリューム、バンド切替SW、チューニングダイヤル、ファインチューニング
受信周波数:
BC:
530 - 1605 kc
SW:
3.9-12 Mc
ターミナル:
イヤホン x2, ロッドアンテナ
サイズ:
H92mm x W150mm x D40mm
色:
ブルー、ブラウン
重量:
約g
製造:
日本製

メンテナンス


購入した時点で、外観・内部とももかなりくたびれていました。本体はコーナーに大きなヒビが何箇所かあり、液漏れもありました。また、基板を固定するネジの受け側が破損しており、基板がぐらぐらでした。MWの受信はOKですが、SWは聞こえません。
ケースは割れや欠損部の補修を行いました。SWについては故障箇所の発見と対処になります。
整備写真
とりあえず、本体と基板を分解したところです。ネジが一箇所アンテナ下の外しにくい部分があります。ただ、このラジオはこの部分のネジうけが割れていましたので、すんなり基板は外れました。本体下側のコーナー部分に割れが入っています。
整備写真
折れてしまったネジ受けです。もう1箇所も折れていました。
整備写真
まずは分解したケースの補修からします。接着剤を割れ部分に適量塗布して、はたがね・クランプで固定します。
整備写真
取りあえず割れ部分はくっつきました。強度上、万全とは言いがたいですが。
整備写真
故障箇所ですが、ファインチューニング用のトリマコンデンサを触るとばりばりいいます。良く見るとトリマからビニール状のものがはみ出しており、トリマの破損のようです。
絶縁フィルムがぐしゃぐしゃで、外しましたが、コンデンサ短絡となってしまいました。さしあたり、このトリマーはリードを外しまして、ファインチューニングは動きませんが、一応短波もOKとなりました。バリコンと違って、フィルムが一枚入っているだけのようですので、トリマは分解修理できるかもしれませんが、取りあえず今回はここまでにしました。
整備写真
清掃後、スポンジ等を付け替えて完了です。

カタログ情報等


カタログ

短波つきポータブル・ラジオ!
高性能ソニーグロン型トランジスタの働きで電池は3VでOK!
弱い電波も完全にキャッチします!
持ち歩きに手ごろな短波つきポータブル。微妙な短波も正確にキャッチする微調整つまみがついています。
- 主な特徴 -
(1) ポータブルに手ごろな大きさ、重量です。
(2) ふつうの中波はもちろん、世界の短波が聞けるオールウェーブラジオです。
(3) 短波つき小型ラジオには今までに無かったファインチューニング(微調整)つまみがついていますので、短波も簡単に選局できます。
(4) パーニヤ機構にはナイロンギアを使用していますから、ダイヤルの動きはとてもスムーズです。
(5) 能率のよい小型スピーカーを使用しましたので、音質がよい上に驚くほど大きな出力です。
(6) その製造技術では世界のトップをゆく高性能のソニーグロン型トランジスタを使用していますから、小型でもすばらしい性能です。
(7) 単二号乾電池(UM-2)2コ、即ち僅か3ボルトで3ヶ月ももち、とても経済的です。
(8) ケースの下側に回転スタンドがついていますから、ちょっと立てたりするのに便利です。

2010/02/11
update:2010/09/25

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