SONY TR-729

概要

• 横長タイプのMW/SWの、ポケットタイプの2バンドラジオです。前面にアルミのパネルが使われります。同時期にTR-733という、デザインは異なりますが中身がほとんど同じのラジオが発売されていました。
• 2年ほど後に発売されたTR-839ともつくりが似ています。外装は異なりますが、大きさやつまみ、スイッチの位置、アンテナ、バリコン、トランス等の配置は似通っていますので、前機種かもしれません。
• 短波つきのラジオとしては、コンパクトなタイプですが、単3電池4本の仕様のため、厚みは結構あります。この世代より前のポケットタイプの短波ラジオは、アンテナがねじ込み式になっていましたが、この年代から内蔵式になってきています。ただ、アンテナは倒すことができず、垂直にしか立てられない構造です。本体が横長であるため、アンテナの1段1段が短く13段もあります。先端は薄い円盤型で、しまいこんだときに出っ張りにならないため、デザイン的にはすっきりします。しかし、取り出しにくいのが難点です。
• 乾電池は、単3本のほか4AAという6Vの積層電池も適用バッテリーに記載されています。単3が4本中に入っている電池で大きさ的にも単3が4本の電池ケースと変わりません。現在は販売されていないようです。この電池のメリットは良く分かりませんが、簡単に交換できるとか、プラスマイナスを間違えないとかでしょうか。一方で、006Pとスナップが同型ですので、注意が必要です。
• 使用トランジスタは、発振に2SA-122, IF増幅が2SC-76 x2, 低周波が2SD-65 x2, 2SB-48 x2です。この時期の定番のようです。

仕様

発売：

1962年(昭和37年)

電源：

単3 x 4 or 4AA

トランジスタ：

7石

操作部：

電源SW付ボリューム、チューニング、バンド切替SW　

受信周波数：

BC:

530 - 1605 kC

SW:

3.9-12.0 MC

ターミナル：

イヤホン

サイズ：

H138mm x W75mm x D40mm

重量：

380g

製造：

日本製

メンテナンス

動作未確認、ジャンク品ということで入手しました。状況は電池ボックスの破損と、振るとがたがたなるだけで、本体は稼動品でした。

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2009/03/22