SONY ICF-8

Serial No. :

概要

ICF-8は1チップICを使用した、AM/FM2バンドのポータブルラジオです。そこそこ小さいですが、ポケットというには大きいサイズです。2バンドラジオのエントリーモデルで、機能は基本的なものだけで、価格を抑えた当時のもっとも安いモデルでした。包装も立派な箱に入っていて、奥のストックヤードからでてくるのではなく、簡易なブリスターパックで包装されており、ホームセンター等で吊り下げて販売しやすくなっています。
ICFシリーズで、型番がアルファベットもない数字1桁だけになっているのは、このラジオと後継モデルのICF-9のみです。唐突に1桁がでたのは、このラジオはICF-B7という防災用ラジオと色違いのほぼ同じ仕様で、外装と付属乾電池が異なるだけのようで、そこからBを外して型番を1つ増やした結果かもしれません。
元々の樹脂は黒ですが、シルバーに塗装されています。長期の使用により、特によく触る部分は塗装が薄くなりがちです。写真の個体は、前面右側の手に持つ部分が、薄くなっています。
いろいろと、実用てきな配慮がされたデザインだと思います。右手で持ちやすいようにか、裏面の右側には指をかける窪みがあったり、アンテナが引き出しやすいよう、アンテナしたの本体に窪みがあったりします。また、電池の蓋は無くさないよう、リボンで本体と接続されています。アンテナ付け根のの下に謎の出っ張りがありますが、ICF-B7の名残かもしれません（保管ケースへの固定用？）。
1ICのラジオです。基板は大きな部品は挿入実装、ICやチップ部品が使えるRC類は、パターン面に表面実装されています。ICはCXA-1019Mが使用されています。電源スイッチはボリュームと一体化ではなく、バンド切替スイッチと一体化されています。

仕様

発売：*

2000年

電源：

単3x2 (3V)

トランジスタ等：

1 IC

バーアンテナ：

60mm

スピーカー*：

57mm

最大出力*：

100 mW

操作部：

電源・バンド切替SW、ボリューム、チューニング

表示等：

受信周波数：

AM:: 530- 1605 kHz
FM:: 76- 108 MHz (TV 1-3 ch)

ターミナル：

イヤホン

サイズ：

W135mm x H70mm x D33mm

重量：

159g

色：

シルバー

シリーズ：

‐

製造：

中国製

価格：

オープンプライス*

メンテナンス

汚れがそこそこついていますが、動作はしました。バンド切替スイッチの接触がやや悪いです。

裏蓋はネジを外せば簡単に外れます。ICF--9と基本同じようです。スピーカー等、パーツのメーカは異なっています。

パターン面になります。バリコン直付けですが、大型のチューニングつまみが使われています。ICはこちらに表面実装されています。

ボリューム・チューニングつまみなど、よく触る部分は汚れていましたが、他は概ねきれいでした。

ダイヤル針はラックで動かすタイプです。

ICの型番が消されています。が、よく見ると読めました。A-1019Mと書かれています。自社のICなので、隠さなくてもよいのではと思うのですが。

カタログ情報等

SONYサイトより(2022)

https://www.sony.jp/radio/products/ICF-8/

FM/AMハンディポータブルラジオ
ICF-8
FM/AMの2バンドを気軽に受信して楽しめるハンディーポータブルラジオ

分かりやすいアナログチューナー
赤いランプでベストチューニングを確認できる同調インジケーター付き
吊り下げパッケージ入り
ワイドFM（FM補完放送）

お手軽ラジオであることもあり、押しのアピールはなく、淡々とした説明です。 2022年時点で、前々モデルであり、ソニーのサイトでまだ取説のpdfが入手できます。

2022/06/06